トップ 畳の種類|畳の素材や特徴を知って自分に合った畳を選びましょう

畳の種類|畳の素材や特徴を知って自分に合った畳を選びましょう

古くから日本の住宅の中にある「畳」。

約1400年程の前の古事記の中に、はじめて「畳」のことが記されています。

そんな畳ですが、近年ではいろんな素材やカラー、デザインや種類のものが出てきています。

今回は、そんな畳の種類や、おすすめポイントなどをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

素材について

畳の表面の材料である『畳表(たたみおもて)』。

その名の通り、畳の表面にあり、畳の大部分を占めるものです。

従来、畳表はの『い草』を織って作られています。

それが近年では、『和紙』や『樹脂』といった化学繊維の素材のものも登場してきています。

ここでは、畳表の素材について詳しく説明していきたいと思います。

い草(いぐさ)

 

まずは日本伝統の畳の原材料である『い草』についてご説明します。

い草の最大の特徴は、何と言ってもその香りではないでしょうか?

どこか懐かしいその香りは、私たちの心をリラックスさせてくれる効果があることもわかっています。

またい草は、自然素材でありながら、実にたくさんの機能を持っていることもわかってきました。

【い草の効果効能】

①吸放湿効果

②消臭効果

③抗菌防臭効果

④防汚性

⑤難燃性

⑥森林浴効果

室内環境をきれいにしてくれることから、寝室やリビング、子ども部屋など、幅広いお部屋でご使用頂けます。

和紙(わし)

次に、畳の新しい素材である『和紙』についてご説明します。

和紙の特徴は、和紙特有のやわらかな質感と多彩なカラー展開のデザイン性ではないでしょうか。

また日焼けしにくく、そのデザイン性を長く楽しめるので、リビングや店舗でもおすすめです。

樹脂(じゅし)

耐久性で選ぶなら『樹脂』がおすすめです。

合成繊維ですので耐久性が高く、水分を吸収しないので水にも強いのが特徴です。

水に強いため、キッチンや洗面所などの湿度の高い場所でも使用可能です。またお部屋の中にペットがいるご家庭にもおすすめです。

ハイブリッド(い草+樹脂)

今、一番新しい素材なのが、『ハイブリッド』です。

い草と樹脂を交互に織り上げていくことで、それぞれの特性を活かしたものになっています。

い草の消臭効果+樹脂の耐久性を備えていますので、「お部屋の中で、ペットと一緒に暮らしている方けど、畳の香りも欲しい」という方に特におすすめです。

 

デザインにインについて

最近人気の畳といえば、『琉球畳』や『カラー畳』ではないでしょうか?

従来の『ヘリ付きタイプ』に加え、デザイン性に優れたこれらの畳は、新築住宅やマンション、店舗などでとても人気があります。

ここでは、そんなデザイン性のある畳をご紹介していきたいと思います。

ヘリ付きタイプ

 

伝統的で高級感があり、落ち着いた印象のあるの畳。

長手方向の両側に「縁(ヘリ)」と呼ばれる布がついています。

ヘリは、畳を摩擦や衝撃から守ったり、敷き合わせの時の隙間を埋めたりするなどの役割があります。

また、以前はその色やデザインで、階級を表すような時代もありました。

近年では、畳の中で、唯一といっていいほど装飾性があるため、デザイン性を高める要素としても役立てられています。

ヘリ付きのタイプの畳は、その敷き方にも意味や謂れがさまざまあります。

ヘリなしタイプ

 

ヘリなしタイプは、一般的に『琉球畳』とも呼ばれています。

みなさんのイメージ通り、1畳タイプではなく、半畳の正方形のものが多く、モダンでシンプルなデザインが人気です。

その為、リビングや店舗などで使われることも多く、カラー展開のある『和紙』や『樹脂』の畳で使用されることが多いようです。

カラー畳

 

また、『ヘリ付きタイプ』、『ヘリなしタイプ』の両方で人気が高まっているのが、染色した畳表を使った『カラー畳』です。

い草は染色していませんので、カラー畳はありません。

その素材としては、『和紙』、『樹脂』、『ハイブリッド』になります。

たくさんのカラーから、ご自宅のお部屋やお好みにあったものを選んでいただくことが可能です。

 

施工方法について

畳は、施工の方法によっても2つに分けることができます。

従来の和室で施工されている『敷き込み』と、フローリングの上でも自由に使える『置き敷き』の2タイプについてご紹介していきます。

敷き込み

 

従来の和室で施工されている施工方法です。

床の下地に畳を敷き込むタイプで、床面と畳の面がフラットになっているのが特徴です。

ヘリ付きタイプ、ヘリなしタイプどちらも施工可能です。

厚みが約5cmある畳を敷き込んでいますので、畳の表替えや新調には畳店の施工が必要になります。

★『表替え』『新調』に関する詳しい内容は、こちら

置き敷き

 

フローリングの上に置いて使用する方法です。

ヘリ付き、ヘリなし、カラー、デザインなどいろんなタイプがありますので、ラグ感覚で、手軽に自由に畳をお楽しみ頂けます。

簡単に移動されることが出来るのも特徴で、今、大人気の畳です。

まとめ

このように、畳にも『素材』、『デザイン』、『施工方法』などといったいろんな畳があります。

ご自信のライフスタイルに合わせた畳を選んで、快適なタタミライフをお楽しみください。

★『畳の張替え』に関する詳しい内容は、こちら