Q
変化の時代のなかで
平成9年頃、中国産の畳表の輸入がピークを迎え、価格は大きく下がりました。
その影響で、い草づくりをやめる農家も増えていきました。
昔は「いい車に乗りたいけん跡を継ぐ」なんて話もあったかもしれません。
でも今は、そんな理由では続きません。
後継者の問題もありますし、い草は1人ではできない仕事です。
支えてくれるパートナーがいてこそ、続けられるものだと思っています。
厳しい状況のなかでも、自分が納得できるものをつくる。
良いものをつくり続けることが、結果的に次の世代につながっていくと信じています。
変化はありますが、そのなかでどう続けていくか。
それを考えながら、い草と向き合っています。
Q
い草づくりの難しさ
現在、涼風とひのみどりを栽培してますが、特にひのみどりの8月苗は管理が難しいです。
ここ数年は猛暑で水温も上がり、これまでのやり方が通用しないことも増えました。
「去年と同じ」は、なかなか通じません。。
分からないことがあれば、先輩農家のところへ聞きに行きます。
行けば、みなさん本当によく教えてくれます。
話を聞くだけでなく、自分の田んぼを実際に見てもらうこともあります。
「ここはどう思いますか」と率直に意見をもらい、次の栽培に生かしていく。
そうやって改善を重ねてきました。
人との縁もまた、品質をつくる大切な要素だと感じています。
Q
大切にしていること
たくさん作ることよりも、良いものを丁寧につくること。
それが私の大切にしていることです。
い草は、収穫後の乾燥や選別の工程でも品質に差が出るため、
一つひとつの工程に手を抜かず、納得できる状態で出荷することを心がけています。
Q
畳の良さを、次の世代へ
子育てには、やっぱり畳が良いと思うんです。
畳の持つ安全性や快適性が、もっと多くの家庭に広がってほしいです。
い草の香りや、やわらかな感触、 転んでも安心できる環境など、 畳があることで子どもが過ごす空間としての価値を高めます。
畳文化がこれからも続いていくためには、 使う人にその魅力を知ってもらうことが重要だと思っています。
Q
仕事と、息抜きと
忙しい毎日ですが、ストレス発散も大事にしています。
ゴルフに行ったり、カラオケで思いきり歌ったり。
時には妻と出かける時間も、楽しみのひとつです。
仕事は真剣に向き合いますが、家庭も同じくらい大切です。
どちらか一方ではなく両方を大事にすることが、自分らしいい草づくりにつながっていると思っています。
26歳で就農し、現在は奥様と二人三脚で日々い草づくりに取り組まれています。
長年ともにい草づくりに向き合ってきたお二人。
息の合ったやり取りからは、日々の積み重ねが感じられます。
■畳表
本間麻綿
本間綿々
五八麻綿
■主な受賞歴
平成22年 熊本県い業大会イ草畳表品評会:い製品の部 3等
平成23年 熊本県い草・い製品品評会:い製品の部一種 3等(ひのみどり表の部)本間白麻綿入り
平成28年 熊本県い草・い製品品評会:い草の部 農林水産大臣賞
令和8年 熊本県い草・い製品品評会:い草の部 3等