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坂井 敬一(サカイ ケイイチ)

ひのみどり 涼風
栽培種類
ひのみどり, 涼風
作付面積
0.3ha , 0.8ha
6代目い草農家。
26歳で就農し、現在は奥様と二人三脚で日々い草づくりに取り組まれています。

長年ともにい草づくりに向き合ってきたお二人。
息の合ったやり取りからは、日々の積み重ねが感じられます。


■畳表
本間麻綿
本間綿々
五八麻綿

■主な受賞歴
平成22年 熊本県い業大会イ草畳表品評会:い製品の部 3等
平成23年 熊本県い草・い製品品評会:い製品の部一種 3等(ひのみどり表の部)本間白麻綿入り
平成28年 熊本県い草・い製品品評会:い草の部 農林水産大臣賞
令和8年  熊本県い草・い製品品評会:い草の部 3等
🎤
インタビュー
Q 変化の時代のなかで
平成9年頃、中国産の畳表の輸入がピークを迎え、価格は大きく下がりました。
その影響で、い草づくりをやめる農家も増えていきました。

昔は「いい車に乗りたいけん跡を継ぐ」なんて話もあったかもしれません。
でも今は、そんな理由では続きません。
後継者の問題もありますし、い草は1人ではできない仕事です。
支えてくれるパートナーがいてこそ、続けられるものだと思っています。

厳しい状況のなかでも、自分が納得できるものをつくる。
良いものをつくり続けることが、結果的に次の世代につながっていくと信じています。

変化はありますが、そのなかでどう続けていくか。
それを考えながら、い草と向き合っています。
Q い草づくりの難しさ
現在、涼風とひのみどりを栽培してますが、特にひのみどりの8月苗は管理が難しいです。
ここ数年は猛暑で水温も上がり、これまでのやり方が通用しないことも増えました。
「去年と同じ」は、なかなか通じません。。

分からないことがあれば、先輩農家のところへ聞きに行きます。
行けば、みなさん本当によく教えてくれます。

話を聞くだけでなく、自分の田んぼを実際に見てもらうこともあります。
「ここはどう思いますか」と率直に意見をもらい、次の栽培に生かしていく。
そうやって改善を重ねてきました。
人との縁もまた、品質をつくる大切な要素だと感じています。
Q 大切にしていること
たくさん作ることよりも、良いものを丁寧につくること。
それが私の大切にしていることです。

い草は、収穫後の乾燥や選別の工程でも品質に差が出るため、
一つひとつの工程に手を抜かず、納得できる状態で出荷することを心がけています。
Q 畳の良さを、次の世代へ
子育てには、やっぱり畳が良いと思うんです。
畳の持つ安全性や快適性が、もっと多くの家庭に広がってほしいです。
い草の香りや、やわらかな感触、 転んでも安心できる環境など、 畳があることで子どもが過ごす空間としての価値を高めます。

畳文化がこれからも続いていくためには、 使う人にその魅力を知ってもらうことが重要だと思っています。
Q 仕事と、息抜きと
忙しい毎日ですが、ストレス発散も大事にしています。
ゴルフに行ったり、カラオケで思いきり歌ったり。
時には妻と出かける時間も、楽しみのひとつです。

仕事は真剣に向き合いますが、家庭も同じくらい大切です。
どちらか一方ではなく両方を大事にすることが、自分らしいい草づくりにつながっていると思っています。
インタビュアーより

今回の取材を通して感じたのは、坂井さんの穏やかな語り口の中にある、ものづくりへの真摯な姿勢でした。
より良い品質を目指して学び続けていらっしゃる姿が印象的で、その熱量はお話の端々から伝わってきました。
また、農家仲間だけでなく異業種の方とも積極的に交流されており、横のつながりを大切にしながら視野を広く持ってい草づくりに向き合われていることも強く感じました。


インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!