Q
43年の積み重ねと、変わらないこだわり
18歳で就農し、両親とともにい草づくりに取り組んできました。
そして40歳を迎えてからの約20年間は、ほぼ1人で現場を支えてきました。
植え付けは機械ではなく、あえて手作業で行っています。
機械化が進む中でも、苗の状態や土の感触を確かめながら植えられるのは手作業だからこそです。
微妙な深さや間隔を自分の感覚で調整できることが、その後の生育に大きく関わると考えています。
そのため、植え付けの時期は数人に手伝ってもらいながら進めています。
い草の栽培から畳表の製織までを1人で行うのは、3人でも大変だと言われるほどの作業量です。
それでも、自分の目と手で確かめながら、日々の仕事を積み重ねています。
Q
「かたく」育てるというこだわり
私が一番大切にしてるのは、い草を「かたく」育てることです。
そのために特に気をつけているのが、肥料のやり方です。
肥料を与えすぎると、い草はどうしてもやわらかくなってしまうんです。
だから、必要以上には与えず、い草がもともと持ってる力を生かすことを大事にしています。
その年の天候や生育の様子を見ながら、肥料の量は毎年少しずつ調整しています。
無理に育てるんじゃなくて、い草本来の強さを引き出す。
それが、しっかりした畳表につながると思っています。
Q
品質とコスト、その両立
織りでは、本間綿々には太綿を使っています。
しっかりした仕上がりになるように、そこは意識してやっています。
コストのことも考えながらですが、やっぱり一番は「いいものをつくること」だと思っています。
無理に高いものを使うというより、品質とのバランスを見ながら、自分が納得できるものをつくることを大事にしています。
日々の積み重ねになりますが、そういう一つひとつが、最終的な畳表の差につながっていくと思っています。
Q
”太綿”を使用することで、畳表の見た目にはどのような違いがありますか?
太綿を使うことで、織り上がりの表情がしっかりしてきます。
全体が締まって見えるので、目がそろいやすく、整った印象の畳表になります。
また、い草をしっかり支えることができるため、織り目の凹凸も出やすく、
光の当たり方によって陰影が生まれ、落ち着いた高級感のある雰囲気になります。
見た目だけでなく、型崩れしにくくなるので、
使っていく中でも安心感や耐久性につながると感じています。
現在は、栽培から製織までを基本的にお一人で担っています。
■畳表
本間麻綿
本間綿々(太綿)
五八麻綿
■主な受賞歴
製品部門 3位
令和6年 い製品2等