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板平 安祐(イタヒラ ヤスヒロ)

ひのみどり 涼風
栽培種類
ひのみどり, 涼風
作付面積
0.3ha、1.7ha
20歳で就農し、37年にわたりい草づくりを続けてこられました。
現在は奥様とともに生産に取り組み、繁忙期には従業員の方とも連携しながら、
「より気持ちの良い畳を届けたい」という思いを大切に、品質を追求されています。

■畳表
本間麻々
五八麻綿×2

■主な受賞歴
🎤
インタビュー
Q 理想のい草にたどり着くまで
理想のい草を作れるようになったと感じたのは、就農して25年ほど経った頃です。
そこにたどり着くまで、とにかく色々な生産者のもとへ足を運び、自分の田んぼを見てもらいながら、栽培方法を学び続けてきました。

同じような悩みを持つ農家同士で勉強会を開き、何度も意見交換を重ねながら、試行錯誤を繰り返してきました。
とにかく、トライアンドエラーの繰り返しでしたね。

長年積み重ねてきた経験と改善の積み重ねが、現在の品質につながっています。
Q 「ワンランク上の気持ちよさ」を目指して
大切にしているのは、「ワンランク上の気持ちよさ」です。
畳を使う人や、実際に使われる空間を想像しながら、見た目の美しさだけでなく、肌触りや質感まで含めた品質を追求しています。

そのために特にこだわっているのが、施肥設計です。
い草の状態を見ながら細かく調整を行い丁寧に育てています。
Q もう一つのこだわり「根色」
もう一つ大切にしているのが、「根色(ねいろ)」です。
い草の根元部分の色が、茶色や白に偏らず、均一できれいな色になるよう管理を行っています。

細かな部分ですが、こうした積み重ねが、見た目の美しさや品質の安定につながっています。
目に見えにくい部分まで丁寧に向き合うことを大切にしています。
Q い草づくりで大切にしていること
大切にしているのは、見た目の美しさだけではありません。
畳に触れた時の感触や、部屋に入った時の空気感など、「気持ちいい」「心地いい」と感じてもらえる畳づくりを目指しています。

また、使い始めた時だけでなく、年月を重ねた後の美しさにもこだわっています。
経年変化によって味わいが増し、10年経っても心地よく感じられること。

暮らしの中で、自然と気持ちが落ち着くような空間になってほしいという思いを込めて、日々い草づくりに向き合っています。
Q これからのい草づくり
これからも、「毎年変わらない品質のい草を作り続けること」を大切にしながら、生産を続けていきたいと考えています。
自然相手の仕事だからこそ、毎年同じ品質を維持することは簡単ではありません。

その中でも、安定した品質を届け続けることが、生産者としての責任だと思っています。
そして、「ワンランク上の気持ちよさ」を感じてもらえる畳を、これからも届けていきたい。

畳の良さや、天然い草ならではの心地よさが、もっと多くの人に広がってほしいと思っています。
インタビュアーより

取材を通して感じたのは、板平さんが「良いい草を作る」だけでなく、その先にある“使う人の心地よさ”まで考えて、ものづくりをされているということでした。
「ワンランク上の気持ちよさ」という言葉の通り、見た目や質感、空間の心地よさまで強く意識されているのが印象的でした。
また、就農当初から多くの生産者のもとへ足を運び、周囲と積極的に学び合いながら試行錯誤を重ねてこられたからこそ、現在の高い品質につながっているのだと感じました。

インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。